ゆとりさとるの日々

人として自然な生き方を目指す

「ニートの歩き方」感想と、そこから見えたもの  



「ニートの歩き方」pha著




phaさんは京大出身で、しかも熊野寮にいたという、京大生の中でも「濃い」部類に入る一人。
働きたくない、日本一のニートを目指すっていうコンセプトで生きてて、突出してるとこがメディアに注目されたりもして、テレビや雑誌に出たこともあるみたい。
そういや京大でも講演してたな。

ニートといっても全くの無収入ってわけじゃなくて、本人のブログやら、いろんなサイトからの広告収入が月に8万くらいあるらしく、それで生活してるんだってさ。

なんだろう。ネットアイドル的な。

ニートって言葉の定義に引っかかるかは微妙だけど、働きたくない、ふらふらしてたいっていう状態という意味では、ニートと同じなんだろうな。

多数派に属せない人間として、その生き方の一つを、この本では呈示してくれてる。

2012-08-18 02.26.27

結構分厚くて、読み応えがあるよ。まずは著者ブログの人気のページを読んでみて面白いと思ったら買うといいかも。


既存の価値観に囚われなくてもいいっていうことと、
インターネットがあればいろんな人と繋がれるっていうこと、
そして、似たような人間同士で集まれば簡単に死なないっていう感じの内容だった。

働かなくても生きてる人間はそこら中にいるので(例えば専業主婦とか)、
そういう生き方や考え方は可能だろうし、実際ネットを使えば暇つぶしでも物々交換でも簡単にできる。
それに周りに自分と似た人が大勢いれば、その人達同士で困ったときでも助け合えるっていうことで、
現代に生きるマイナーな人たちの生きる手段を、自身で立証できてるっていうわけ。

価値観には正直、すごく共感する。
このブログでも言ってるようなことも出てきてたように思う。ちょっとうれしい。

phaさんはネットでのコミュニケーションで、才能を発揮してるんだろうなぁ。
人との直接のやりとりは「だるい」とは言っても、アンチも含めてそれだけの関心を引き寄せるっていうのは、ある種の才能を持ってるんだと思う。
ツイッターとかブログとか、僕も使ってはいるけれど、使いこなせてないというか、ネットがないと寂しくて死んじゃうってくらいでもないので、そっち方面の才能は薄いように思う。

センスがあるとか継続できるとか、いろんな意味を含めて、
才能=その人が心からやりたいことって僕は思ってるので、
phaさん自身も「今の生活が天職のようなものだと思ってる」って言うように、
才能を発揮してるってことなんだろうなぁ。

2012-08-18 02.27.20

著者のサイン。ネット上で制作費を募集していたのでカンパしたところ、サイン入り本を貰えた。
パターンはいくつかあるらしい。僕のは「NEMUI」。このキャラは眠い…のかな?



こういう本を読んで何がうらやましいかというと、「才能」を発揮できる環境を作り上げてるっていうこと。

正直、もはや個人の価値観なんて割とどうでもいい。そんなの立場と環境と歴史で変わるものだし。
才能=やりたいこと・人間性についても、生まれた時にほとんど決定してるようなものだと思うので、
他人の才能についてもあまり関心がない。気にしてもしょうがない上に、自分のことで精一杯だからね。

だから僕は価値観だとか才能だとかで人の優劣をつけるのには何の興味もないけれど、
それらをその人らしく発揮できているかどうかについては、すごく興味がある。今一番熱いテーマだ。

僕はそれができていないので、うらやましいと思うわけだな。

2012-08-18 02.29.20

ステッカーも付いてきた。よくわからないけれど、何かにつかおう。


あぁー…そういうことか。この記事を書いてよかった。なんか大切なことに気付けた。
重要なのはニートなのか総理大臣なのかじゃない。大人なのか子どもなのかでもない。
その人らしく生き生きしているのかどうか、そしてそれはどうすれば実現できるのか。

なんかその部分について書いてる本とかあるのかな。
この「ニートの歩き方」を読んでみても、「自分はこういう人間だからこうした」ってな具合に簡単に書かれてるから、あまりよくわからない。
20代の頃はいろいろ迷走してたって書いてたけど、その迷走によって何がどう変化したのかが知りたい。

そんなこんなを考える機会になる、いい本でした。
社会の多数派に馴染めない、マイナーな人間の考え方を知りたい人は、ぜひ読んでください。

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category: 書籍

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