ゆとりさとるの日々

人として自然な生き方を目指す

【相談メール】20代女性の方から  

つい先日頂いたメールなんだけど、記事にしたい旨をお願いすると快く了承してくれたので、早速記事にしたいと思います。この方の悩みは、仕事を辞めた頃の僕の姿にとても重なるところがあってとても他人事とも思えなかった。
ちなみに前回と同じ「Aさん」だけど、たまたまね。たまたま。
ゆとりさとるさん

こんにちは。○○県の実家に住む(20代)女性、Aと申します。
いつもブログを楽しみに拝見させていただいています。
skype会議、参加したかったのですが、予定合わず残念です!
熱いログを全部読みまして、次回はぜひ参加したいと思います^^

今回、「ニートが何やっているか気になる」の記事を読み、いてもたってもいられなくて、初めてメールを書きました。長文かつ、うまくまとまっていなかったらすいません。

私自身も、今ニートのようなもので、とても生きづらくて、
どうしたらいいんだろうと日々悩んでいます。
簡単に、私自身の経歴をまとめさせていただきます。

学校生活にあまりなじめない青春を過ごしながら、大学へ進学。
就職活動の際に鬱病になってしまう。
その後は就職せずアルバイトをし、絵の勉強をするために専門学校へ。
学校卒業後も就職はせず、再びアルバイトに就く。
しかし仕事先になじめず退職し、ニートを経験。
また短期のアルバイトをするが再びニートになる。
現在、親から仕事を探せと言われていますが、いまいち身が入らず。。
 
こんな感じです。さとるさんがアイデンティティのお話をされていましたが、私自身、アイデンティティを保つのがしんどくなります。

さとるさんがおっしゃっているように、「働いているから価値がある。働いていないやつはだめなやつ」という価値観が根付いていると思います。
だからでしょうか、働いていない今の自分がひどく情けなく感じられ、気持ちを明るく保つことも難しいです。正社員で働く友達にも引け目を感じてしまいます。

けれど私は正社員という働き方にどうしても納得できません。と、いうかお金のために精神も体もぎりぎりまで働いて、何になるんだろうという疑問が消えません。私の友達や後輩で正社員で働いている人がいますが、皆、「仕事辞めたい」と言います。「ちょー楽しい!」なんて言う人に、会ったことありません。皆、お金のために働いている感じです。

仕事で我慢した分のお金をストレス解消に使う&老後が心配だからその蓄えにする。その繰り返し。人によっては当たり前なこと、そして自然なことと思いますが、自分はどうしてそこまでしなくちゃ生きられないんだと思ってしまいます。すべてが過剰すぎて嫌になります。

24時間空いているコンビニや、年始そうそう開店するスーパー、(おせち料理の意味ないですよね。ゆっくり皆で休むために、長持ちする料理を昔の人が開発したのに…)。最近、地下鉄が24時間化する話を聞いてぞっとしました。
大量生産、大量消費。広告で消費意欲をムダに刺激して商品を購入してもらい、それでお金が回る社会。なんだかおかしくないのかな。私はなんだかそうやって動いていく社会についていけず、取り残されたか感じがあります。

私の好きな本でミヒャエル・エンデの「モモ」があります。ゆとりさんは読まれたことありますか?この中では、時間を節約し効率化を優先したため、人間の心が荒廃していく姿が描かれています。まさに今の世の中だなあと、つくづく思います。
人の気持ちより効率が大事、そしてなによりお金が大事。せわしなく生き、本当の意味での幸福や生きることを見失っている気がします。

うまくまとまっていなかったと思いますが、これが社会や仕事に対して私が持っている価値観です。こんな価値観を持っているためか、社会と自分の接点を未だ見つけられずにいます。将来が不安です。

そんな私の心の支えは恋人です。親は正社員になれ、働けと圧力をかけてきますが、彼はアルバイトでもなんでもいいよと、言ってくれます。
ただ、それは彼に依存しているのではないのかなと、悩んでしまうこともあります。彼がいなくなったら、生きているの価値が薄れてしまう。そんな気がしてなりません。だからアルバイトしていても、最終的には正社員にあるしか生きられないのかなと悩んで、動けなくなってしまいます。
そんな私の人生の目標の一つが「温かい場所をつくること、与えること」です。え、なんでと思うかもしれませんが、これは幼いときの経験からできた目標です。

私の父はとても気難しい人で、ちょっとしたことで怒る人でした。(料理が出てくるのが遅い、待ち合わせ場所に家族が遅れてくるなどで怒鳴り散らす)。子供の頃、水族館やディズニーランドに行きましたが、いつも父の顔色をうかがっていました。だから子供の頃の楽しい思い出って少ないんです。
鬱になってしまったのも、家族関係の歪みからが大きいと思います。カウンセラーの方にもそう言われました。つい最近まで、そんな子供の頃に得られなかった安心感を求めていましたが、ある人から「それは求めるより、自分で作った方が案外人が集まってくるものだよ」と、言われ頑張ろうと思いました。

村上春樹が、「まず何か一つだけきちんと解決しようと決めて、そこに意識を集中するといいんじゃないかと思います。そうすればいろんな他のことも自然にほどけてくるかもしれません。希望というのはだいたいの場合、待っていたら自然にでてくるものではなく、体を動かしながら自分でつくっていくものです。」と本の中で言っていたのですが、私は家族の歪みの経験を、どうにか解決していきたいと思っています。
私はニートの人は家族の問題をどこかに持っているのではないかと思っております。もちろんすべての人に当てはまらないと思いますが。

家にいるのもしんどい、かといって働くことにも身が入らない。なんだか八歩塞がりな気分になってしまうことが最近多いです。
唯一、絵を描くことと本を読むことが好きなのですが、「仕事探せ!!」と、親に言われそうで怖いです。結局、親の支配から離れていないのかな。。

長文をここまでお読みいただきありがとうございました。もし、次回のスカイプ会議や、ニートの方との話す機会があったらぜひ参加したいです。そしてこれからも、ゆとりさんのブログを楽しみにしています。いつも自分の心の言葉にできない想いを、ゆとりさんがきれいにまとまった文で表現してくれてすごいなあと思います!ゆとりさんに会えたことを感謝しています^^
これからも応援していますね!

頂いたメールに対する僕の返信。

こんにちは、メールありがとうございます。いつもブログ読んでいただいてありがとうございます。Skype会議、次回開く時にはぜひ参加していただけると嬉しいです!

いろんな悩みや葛藤があったんですね…。今、Aさんはそういった悩み・葛藤の板挟みの中にあって、「身動きが取れなくて苦しい!」と思ってられると思います。しかし、それは実は板挟みでもなんでもないんです。Aさんが悩みだと思っていることは、矛盾しているのでなく、全て正しい感覚だと思います。
僕に出来ることは何一つありませんが、Aさんの抱えている問題について、それはどういうことなのかということを、僕なりのコメントで返させていただければと思います。

まずは、Aさんが文中に書かれていることについてですが…

①働いていない今の自分がひどく情けなく感じられ、気持ちを明るく保つことも難しい
②けれど正社員という働き方にどうしても納得できない
③すべてが過剰すぎて嫌になる
④そんな私の心の支えは恋人
⑤彼に依存しているのではないのかなと、悩んでしまう
⑥私の人生の目標の一つが「温かい場所をつくること、与えること」
⑦家族の歪みの経験を、どうにか解決していきたい
⑧絵を描くことと本を読むことが好き

以上、僕が気になったポイントは8つです。

①「働いていない今の自分がひどく情けなく感じられ、気持ちを明るく保つことも難しい」について
そうですね、働いていない状態の苦しさは、とてもわかります。自分が生きている意味は本当にあるんだろうか…。僕も会社を辞めてしばらく、ずっと悩み続けてきました。ただ、僕は今も働いていませんが、その時感じていたような苦しさは、今はもうありません。

それは何故かというと、ブログを書いてその中でコメントや意見を貰ったり、こうしてAさんのような方からメールをいただけるからです。「誰かに求められる、必要とされる感覚」というのが、生きる上で一番と言っていいくらい大切なんだ、ということなんだと思います。もちろんいつかは自分できちんとお金を稼がなければ、と思っているんですけどね。

働いていないからダメ、ということであれば、専業主婦だって、お金は稼いでないですからね。それに子どもや障害者、高齢者だって働いてないです。じゃあ彼らはダメかというと、決してそんなことはないんです。「働いていないからだめなんだ」というわけでなく、人間は本来何をやってもいい生き物なんです。
でも、じゃあこの苦しみは何なの?というと、それは「誰にも必要とされてないから、自分のことをダメだと思ってしまっている」ということです。

②「けれど正社員という働き方にどうしても納得できない」について
働いてないとダメなのに、正社員という働き方に納得できないというのは凄まじい葛藤ですね。しかし①でも言ったように、そもそも働いてないとダメなのではなくて、人とのつながりが希薄であるために、そんな自分がダメだと思っているだけなんです。

というわけで、正社員という働き方に納得できないのは全然OKです!正社員という働き方以外の活動を通して、誰かとつながれるようになればいいわけです。

③「すべてが過剰すぎて嫌になる」について
僕も全く同感です。そこまでして必死に維持するほど重要なことか?と思います。Aさんはきっと感性が鋭い方なんだと思います。そうでなくては、鬱病なんかになりません。

「仕事で我慢した分のお金をストレス解消に使う&老後が心配だからその蓄えにする。その繰り返し。」と書かれていますが、それを「繰り返し」だと気付けることがその証拠だと思います。
全くその通りです。人間ってみんなおんなじことを繰り返し繰り返し、ただ続けているだけなんです。気が狂いそうですよね。芥川龍之介は人生について、「狂人主催のオリンピック」と表現していますが、そういうことなんだと思います。Aさんだけでなく、たくさんの著名な文豪も同じように感じているわけです。

④「そんな私の心の支えは恋人」について
素晴らしいことだと思います。僕には彼女がいないので、とても羨ましいです。自分を受け入れてくれる存在、①でも書いたことですが、「自分を必要としてくれる存在」が大切なんです。そんな存在がたくさんある人ほど、より元気に、より力強く生きていてるんですよね。

⑤「彼に依存しているのではないのかなと、悩んでしまう」について
全く問題ないです。人は誰しも何かに支えられて、依存して生きているんです。僕だって、ブログを通じてたくさんの人に共感してもらえることで、自分を保ってます。言ってみれば、ブログに依存してるんです。Aさんと一緒ですね。

しかし不安になってしまうのは何故かというと、依存できるものが彼だけ、あるいは他にあったとしても、数が少ないからではないでしょうか?家族だったり、恋人だったり、趣味だったり、仕事だったり…人はたくさんのコミュニティ、自分を必要としてくれる「場」を作ることで、自分を保ってるんです。それが少しずつアイデンティティにつながっていくんですよね。

⑥「私の人生の目標の一つが『温かい場所をつくること、与えること』」について
とっても良いことですね!僕も同じような考えです。こないだのSkype会議もそれと同じで、「会社に対して悩み、不安を抱えている人たちが、少しでも本音を打ち明けられる場所、仲間を探せる場所」を提供しようと思ったからです。

これは②の結論とも関わってくることです。Aさんは「温かい場所をつくること、与えること」がしたいんだから、正社員という働き方に納得できなくて当然です。だって、利益重視の今の日本企業では、その思いを実現できる場所はなかなか無いでしょうからね。

⑦「家族の歪みの経験を、どうにか解決していきたい」、⑧「絵を描くことと本を読むことが好き」について
これは⑥の方向性について、それを後押ししてくれるのがこの⑦と⑧ですね。
僕の場合は、「温かい場所をつくること、与えること」を実現するために、「会社で働くことに対する悩み」というアプローチで、それを「ブログに文章を書くこと」で実現しようとしているわけです。

Aさんの場合は、「温かい場所をつくること、与えること」を実現するために、「家族に対する不安、悩み」というアプローチで、それを「絵を描くこと、自分が良い本を読んでそれを紹介すること」で実現すればいいのではないでしょうか。

もちろん、これはAさんが書いて下さった一文をわざとくっつけただけですが、考え方としてはこんな感じかな、と思います。自分が目指すもの、自分がやりたいこと、自分にできること。それらが全て一本の線でつながる「何か」。「生き生きと働いている自分」を想像して、それに沿って一つずつ行動していけばいいんだと思います。

大変長々と書いてしまいましたが、「Aさんの不安・悩みは誰しも感じていて、何もおかしいことじゃない」ということ、「いろんな不安・悩みも、矛盾しているとか、ダメとかいうことでなくて、一つ一つがAさんにとって大切な気持ちだ」ということ、「Aさんの願う、理想とする世界に向かって、Aさんができること、やりたいことを通じて一歩ずつ近づいていけばいいんだ」ということ。

僕のメッセージは以上です。何かあればいつでも相談してください。僕はこうして誰かの生きる上での悩みを相談してもらって、一緒に考えるのがとても好きで、とても充実しています。今こうしてメールを書いてる間も、言ってみればそうやって自分のアイデンティティを守っているわけですね。

Aさんの中で、このメールのやりとりを通じて何かが変わってくれたなら、僕にとってこんなに嬉しいことはないです。少しでも元気になる手助けが出来ればと願ってます。
最後にお願いなのですが、もしよろしければこのメールを記事にすることに協力していただけるととても助かります。Aさんと同じ悩み、苦しみを持っている人はたくさんいると思うので、そういった方の力に少しでもなれればと思っています。名前は伏せて、これまでされてきた仕事の内容や年齢など、個人を特定できるような部分は全て編集します。もちろんできればということなので、断ってもらって全く構わないです!

僕の返信に対して返して頂いたメール

早速お返事を頂けて、とても嬉しく思います!
そして自分の悩みをこうもすっきりとまとめてくださり、さすがだな〜と感嘆してしまいました!
頂いたお返事を何度もじっくり読み返しました。自分が感じていたことを肯定していただけて、とても救われました。なんだかもやが晴れて、光がみえてきた気がします。

今まで誰も、さとるさんのように言ってはくれなかったです。学校の先生も、ハローワークの人も、家族も「きちんと正社員で働きましょう」の一点張りで。だから、自分の考えや感じていることは間違えじゃないと、誰かに言ってもらえてどんなに楽になれたことでしょう。本当にありがとうございます!

確かに、今の自分はコミュニティが狭いですね。もっと広げていろんな人と繋がれるように頑張ろうと思いました。そうして自分を大切に思ってくれる人を大事にできる自分でありたいです。

「そんな存在がたくさんある人ほど、より元気に、より力強く生きていてるんですよね。」まさにさとるさんがおっしゃる言葉通りだとおもいます。
そして絵を描くこと、本を読んで紹介することなど、自分が大切に思うことを、もっと大切にしていきたいなあと改めて思いました。そして、それを通して温かい場所ををつくり与え、自分が望む世界をつくっていきたいです。まずは頑張って、放置していたブログを再開しようかな^^

さとるさんにメールを出して本当によかったです。ぜひ、このことをブログで書いてください^^
きっとさとるさんなら上手にまとめてくださると思います。書きやすいように書いて大丈夫ですよ!それが誰かの助けになれるのなら、私もとても嬉しいですし願いでもあります。

今後もしかしたらお世話になることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。そして何か私で力になれることがありましたら、いつでもどうぞ^^
お互いに、温かい場所をつくれるように頑張りましょう!これからもゆとりさんのブログを応援していきます!勇気を頂き、ありがとうございました!


うん…。なんというか、こちらこそありがとうございます。このメールを通じて僕自身、すごく助けられたなって思う。「もし僕が働いていた頃に今の自分と出会っていれば、あんなに苦しまなかっただろうなぁ…」っていうわだかまりみたいなのがあったけれど、その分こうして誰かの悩みを取り除いたり、悩む時間を短縮してあげられるなら、そんな自分にも意味はあったんだなって思える。

で、彼女の相談に対する僕の返信についてなんだけど。

文中では「人とつながることが大切なこと」と言っているけれど、実はそこが本質なのではなくて、「自分のやりたいこと、為すべきことを為す」っていうのがより本質だと思うんだよね。生きてるだけで十分だし、何やってもいいんだけど、そのやり方は人それぞれ異なるっていうこと。

例えばほら、いるじゃん。山の中にずっとこもって、1人で淡々と絵を描いてる芸術家とかさ。そんな人に向かって「人とのつながり」うんぬん言ったところでその人の心には何も響かない。まぁ大抵は人間社会に生きてる以上、誰かとのつながりを求めているものだと思うし、Aさんの場合は彼氏さんが心の支えだと言っていたから、だったら大切なのは「人とのつながり」だなと思ったんだよね。

もしかしたらこれからAさんは、この文中にあるように誰かにとっての「優しい場」を作っていけるかもしれないし、あるいはやっぱり生きていくには正社員だな、と思うかもしれない。それはその時々で、環境によっても自分の考え方によっても変わっていくものだと思う。
大切なのは、自分が本当にやりたいことはなんだろうなって考えて、それに向かって自信をもって歩んでいけるかどうかだと思う。だから、「あの時はこう言ってたけどやっぱり正社員しかないなー…」となっても、別に引け目を感じる必要は何にもなくて、それならそれで、じゃあそこからどう自分の思いを実現していけばいいのかを考えていけばいい。

それは僕だって変わらない。まぁ「僕らはなんで生きてるんだろうシリーズ」みたいに、宇宙の真理みたいなことも考えたりするけど本来そんなことは別にどうでも良くて、「自分が自信を持って、幸せに歩んでいけるかどうか」が常に重要なんだよね。
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category: 悩み相談

コメント

すごく安易だけど

Aさんみたいな人が描く「大人向けの絵本」みたいなのがあったら読んでみたいです^^

私も家庭環境による歪みを自認しているので、そういう人が生み出す世界観を観てみたいなーと思います。

URL | みるく #-
2013/04/23 23:25 | edit

Re: すごく安易だけど

>>みるくさん

いいですよね!!家庭環境の悩みってどんな時代の、どんな人にもあることだと思いますし。
僕も「何かあったら頼って下さい」と言ってもらったので、何かあったらぜひ相談しようかなって考えてます!
こうやって少しづつ輪が広がっていくのが、とても大きな励みになります。

URL | ゆとりさとる #-
2013/04/24 00:26 | edit

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