ゆとりさとるの日々

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【相談メール】ある音楽教室の先生から【組織を抜けるにあたって】  

ブログを書き続けてきた甲斐もあってか、とてもありがたいことに今まで何人かの方から、いろいろな相談のメールを頂いていた。個人のメールのやりとりの話だし、ブログには公開しなくていいか、と思っていたのだけれど、同じような悩みを持っている人ってきっとたくさんいて、だったらそのやりとりは公開した方がいいんじゃないかな?ってつい最近思ったので、これからは相手の方にお願いしてそのやりとりの記録を残しておこうかなと思う。

今回はその第一弾で、「子どもの教育に芸術がなぜ必要か」や、「僕にとっての何より素晴らしい教師」で質問を頂いていた、とある音楽教室の先生からの悩み相談です。

まずは、音楽教師の方からの相談メール。

さとるさんは銀行をやめる時、相当自分の気持ちと向き合ったと思うのですが、組織に対しての自分とかそういう関係の意味とかも記事を読むとすごく心情が伝わってきます。実は私にも対組織で悩んでいることがありましてお言葉に甘え、ご相談させて下さい。

さとるさんのブログにたどり着いたのはムラ社会に関する記事だったのですが、そのことに関して私もすごく共感しました。
私は音大を卒業してすぐに音楽教室に勤めました。この音楽教室は毎週○曜日に大学の校舎で開かれています。なので私は、自宅以外は(音大の)音楽教室で働いています。相談というのは、ここを退職しようか迷っているのですが、10年近く続けてきたこともありやめるにも決心が必要です。

この音楽教室の理事というのが私が大学時代に担当だったレッスンの先生なのですが、昨日の「もう二度と習いたくない」というのはこの先生なのです。この先生には(音大の)音楽教室に勤める際に推薦状を書いていて頂いたこともあり、お世話になっているのですが、卒業式から違う大学に入って色々苦しい想いを経験したり、今もレッスンに行ったりする中で10年前とは私の価値観もだいぶ変わってきました。人は成長するので当たり前ですが、私の場合、本当に全然変わったと行っても過言ではないほど。

最近はホームページなどからの(自宅の音楽教室の)生徒さんも徐々に増え、音大の音楽教室は近所にあるために、やはりやりにくさも感じており、(昔の人などは私が個人的に活動することをよく思わない人もいたりします)もともと、さとるさんのムラ社会の記事にあるように、考えを自己主張すると、杭はうたれる、ではないですが、まあ典型的なムラ社会的な組織です。

そして、その私の担当であった理事より先日、このような言葉がありました。

かくかくしかじか・・・(ここのやり方に従順に従え的な内容・・・割愛)とどめが、「私が推薦状書いたことで私にも責任がある、」という推薦状を書いてあげたことをすごく全面に出され、「周りの人と協力してやっていくことで人間としての幅が広がり音楽性も成長する」みたいなことを言われ・・・

なんというか、拒否反応が自分の中ですごくて・・・。
そして、私の弱点をこのような形で突きつけてくるこの先生は果たして正しいのか・・・
この時電話でこの理事の先生には退職を考えていることは伝えました。

とにかく即刻この組織からでなきゃ、と思ってしまった訳です。こんなふうに思う自分は人としてだめなのか、にげているのか、こんなことにも負けないで乗り越えるべきか・・・色々悩み中です。
大好きな音楽を教えるのにこんなに重荷を背負うのか。
続けたら続けたでストレス。やめるとやめるで自分がだめなんじゃないか、というストレス。
どうやって解決しよう・・・

こんなこと悩みながら退職願を書いているところです。
目下、この退職願いで、自分の考えを伝え、周りの人に不快な想いをさせなくてよいようなそんな内容にしたいのですが・・・。

私の場合、さとるさんと違い周りの人には本当に扱いにくい人、と思われていると思います。本音で話せない人とは本当にうまく関係を築けないのが私のだめなところですし、逆に本当に理解し合える人とは深い関係を築けますが。
特にこの理事の先生みたいに型にはめようとしてくる人はかなり苦手です。10年前の私だとそこまで反発したりはなかったと思うのですが、だからこそ表面上はうまくいっていたんでしょうが・・・

完全にお悩み相談ですが、この件で悩んでいる自分としてはさとるさん記事を色々読んで気づけている部分もあるのですが・・・こんな本当に下らないかもしれないお話はちょっと恥ずかしいのですが、第三
の頭脳の助けが欲しいです。

続いて僕の返信。この教師の方の名前を、仮にAさんとします。

つまり、Aさんは音楽教室を2つ持っているということでしょうか?
個人で経営されている教室と、音大所属の音楽教室と。
それで、長年仕えた音大の組織から抜けたい…ということですね。

>>とにかく即刻この組織からでなきゃ、と思ってしまった訳です。
この一文でAさんのこれからについては、もう特に僕が言うことはないと思います。

問題は、>>やめるとやめるで自分がだめなんじゃないか、というストレス。
こちらの話でしょうか。

僕も会社を辞めるときは自分がすごくダメな人間だと思い込んでいましたし、辞めてからもやっぱり自分が認められなくて、ずっと苦しんでいました。
けど、結論から言うと全く心配することはないです。Aさんのこれから歩む道に、組織という存在がないというだけの、ただそれだけの話です。

その理事の方の話というのは、きっと正しいと思います。
「周りの人と協力してやっていくことで人間としての幅が広がり音楽性も成長する」これはこれで素晴らしい話です。きっと理事の方自身の経験なのでしょう。Aさんはこの方の指導を受けておられた経験から、「二度と習いたくない」と思われたということですが、それは別に教師としてその先生が間違っていたとか、技術がどうとかっていうことではないように思います。

その理事の方は、その理事の方の信じる道に従って、自ら行動し、生徒に何かを教えていたんじゃないでしょうか。ただ、それがAさんの心にどう響くかは全くの別問題ですし、結果として「二度と習いたくない」わけですから、まぁ単純に言って感性が全く合わない人だったということでしょう。

その理事の先生は一言で言うと、「組織人」なんです。だから理事の先生の行動原理、発言の根拠は、「組織にとってどうあるべきか」が全てです。だってその先生は自ら組織の理事として生きる道を選んだわけですから、パン屋がパンを焼くくらい、当然の話です。

で、組織の理屈の一つに、いい人材をたくさん確保するというのが挙げられます。Aさんはきっとその音大の音楽教室という組織にとって大切な人材なんでしょう。だから理事の方も組織の理屈をわかってほしいし、一緒に組織人としての道を歩んで欲しいと思ってるんです。
恋人の関係と一緒ですね。つまり向こうはこっちが大好きなんです。このまま付き合って欲しいんです。Aさんが自分と別れたいって雰囲気を醸し出してきてるから、慌てて腕に抱きついてきてるんです。そんな風に考えると理事の先生とか、組織が少し可愛く思えて来ませんか?

でも、Aさんはその相手とは付き合いきれないと感じてるんですね。相手の良い所、悪い所、これまで10年という年月をかけていろいろ経験してきて、やっぱり自分の感性と合わないんだっていうわけです。

そんな風に考えてみると、簡単です。いつまでも表面上のお付き合いをしていても、お互いに良い事なんて何もありません。きっぱりと自分はあなたから離れたいということを伝えるしかないんですね。
だから、周りの人に不快な思いをさせずに別れたいということですが、そんな都合のいい別れ話なんて古今東西探しても見つからないです。辞める以上は、相手はこっちが大好きなんですから、相手を傷つけるのは避けられないです。

でも、その理由を説明することはできます。相手に気持ちの整理をつけさせてあげられるような別れ方は出来るんです。

それが、一つは感謝っていうことなんじゃないかと思います。何が好きで何が嫌なのか知らなかった自分を、少なくとも10年間、良くも悪くも相手は自分の手を引っ張って来てくれたんですよね。それは事実だと思います。そしてその結果、Aさんは自分にとっての「信じる道」が出来た。自立した、って言い換えてもいいんじゃないかと思います。今までよりも一歩、自分のあるがままの姿に近づくことが出来た。

卒業する、っていう言葉は学生の間だけの話だとみんな思ってますが、そうじゃないと思います。自分の信じる道が新しく見えた時、今まで歩いてきた道とお別れするわけですが、それは一言で言うと「卒業」なんだと思います。

「自分はこの音楽教室を卒業します、これまでみなさんに良くしていただいたことにはとても感謝していますが、これからは違う道を歩いて行こうと思います」
と胸を張って相手に伝えるのが、一番相手も納得できる説明なんじゃないでしょうか。Aさんのことを生意気とかこしゃくとか今までの恩を忘れやがってとか思ってる人のことは気にしなくていいです。そういう人ほどAさんのことが好きで、離れて欲しくないと思ってる人です。

大学時代、なんだかいろいろと悩んでる僕を見て、「お前はお前の道をいけ」といってくれた友人がいるんですが、今、僕もAさんにその言葉を贈りたいと思います。Aさんは、Aさんだけの信じる道を行って下さい。

後日、返信をいただきました。

ありがとうございます!!

モヤモヤしていたことが晴れて来ました!
そうですね、恋人との話に例えてみるの、すごくわかりやすかったです。
卒業、という考え方も・・・。
さとるさんはわたしよりもずっと、大きな決断をされてるだけあり、説得力があるお話でした。

なかなか誰に話しても自分の心に響く言葉がなかったり、逆にやめないで続けることが私のため、という説得をされてしまいます。それはみんな大きな決断をしていないからなんですよね。
そういうふうに言われるとそうかな・・・とも思ってしまうんですよね。

感謝が伝わり、納得してもらえるような書面を完成させます!
本当に丁寧な、アドバイスありがとうございました!!!

退職後に頂いたメール

先日の貴重なアドバイスのおかげで無事、退職願いを提出しました。
この3月一杯で退職することになりました。

しがらみがなくなったので本当にスッキリしています。背中を押して頂いたこと、文書を書くにあたって色々考えるべきことを提示してもらえて、本当に良かったです。

それにしても、自分の心には嘘つけませんね。
この十年○曜日は一日(音大の)音楽教室に捧げてきて次の日ももやもやが残って頭がいたくなったりしていましたが、昨日は本当にスッキリでした。

今週は自分の大好きな先生のレッスンに行くので、練習を頑張ります。さとるさんと同じように、私もピアノの練習で「うまくいかないところがどうしたらうまくいくか」考えている時が一番、自分にとって好きな時間です。
さとるさんも色々悩んだりあると思うのですが、若いときに会社勤めで考える時間が削られたりする人がほとんどです。大半の人が考えないのかもしれないのですが・・・

さとるさんの過去記事、人間カテゴリを昨日熟読しました。
本当に興味深くて面白いです。これからも楽しみにしています。


この相談メールについては以上で終わり。

いざ組織を辞めるにあたって、どう気持ちに踏ん切りをつけるべきなのか…。今回の問題はそこが焦点だったんだよね。このAさんはもう「辞めたい」っていう気持ちはハッキリしていたので、後はその背中をどう押してあげるか、そしてどう気持ちよく次のステップへ、自分も周りも感じながら進んでいけるか、が大切だったんだと思う。

僕も会社を辞めるにあたっては、「もう嫌だ!こんな会社辞めてやる!」って辞表を叩きつける気にはとてもなれなかった。組織には組織のやり方があって、そこに上手く馴染めないのはある種、自分の責任でもあるしね。だから、いかに自分の気持ちをわかってもらえるか、そしてお世話になった会社の人たちに、後ろ足で砂をかけるようなことをせずに済むか。すごく悩んだ。

けど、それはそんなに悩むようなことではなくて、とても簡単なことで、感謝することが大切なんだろうなって思っていた。確かに僕はその職場のせいで嫌なことを経験したわけだけれど、それはそこで働いている人たちに責任があるとは思えなかったし、そのおかげで「自分の居場所は会社にはない」ってハッキリと思えたのも事実なんだよね。まぁ反面教師って感じなのかな。

「会社に頼らず生きていく」。その決意をさせてくれて、本当にありがとうございました。みなさんのおかげでそれに気付くことができました。より一歩、自分のあるがままの姿、素直な姿、なりたい自分に近づくことが出来ました。僕は会社を辞めるけれど、みなさんのことは応援しています。道は違うけれど、お互いに頑張って行きましょう。

僕が会社を辞めるにあたって言ったのはそんな感じのことだけれど、最後に支店を出て行く時は無事に拍手で送ってくれたし(転勤や退職者が最後に出て行くときは拍手を送る習慣があったんだよね。情に厚い金融もあるのだ。)職場のみんなに悪い気分を抱かせずに辞められたと思う。今でも一緒だった同期からは電話をもらえるし、今度同期会開こうって言ってくれたし、無事に辞められて本当に良かった。

このAさんとはそれ以降もいろんなことについてメールさせてもらってる関係になっていて、教室に運営についてとか、子どもたちへの指導方針についてとか、あとは社会のあれやこれやについて、僕自身、自分の知らない世界についていろいろと学ぶことができて、とても勉強になってる。

年も性別も場所も仕事も違うけれど、それでもつながりあえる何かがある。僕はブログをやっていて本当に良かった…と思った。僕はきっと、誰かの背中を押したいんだ。誰かが生き生きと活躍する、その最後の手助けをしたいんだ。そう確信できたのは、この音楽教室の先生の方がきっかけなんだと思う。

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